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親子で学ぼう!小児歯科医がすすめる食育の重要性

みなさんこんにちは、三鷹フォレスタデンタルクリニックの医院長の高(こう)です。
当院の小児歯科では、親子で学べる食生活指導を行っております。

院長

みなさんはなぜ歯を治療する歯科医院が、小さなお子様への食生活の指導の重要性について説明すると思いますか?

大きなポイントとして、こどものうちからの健康的な食習慣は、虫歯や歯周病の予防に重要な役割を果たします。特に、砂糖や酸性食品の摂取を制限し、栄養バランスの取れた食事を心がけるほか、歯並びにも直結するかむ力を発達させることが重要なのです。

小児歯科における食育の必要性と基本指導

小児歯科における食育の必要性と基本指導

この記事では、子供たちの健康な歯と口のために大切なことについてお話しします。

現在厚生労働省では、歯の健康を守る上で以下のような目標を掲げています。

幼児期のう蝕予防の目標
・3歳児におけるう歯のない者の割合の増加
目標値:3歳児におけるう歯のない者の割合 80%以上
基準値:う歯のない者の割合 3歳児 59.5%

厚生労働省-歯の健康
う歯(うしょく)とは、医療用語で虫歯を指し、歯のエナメル質や象牙質などの硬い部分が溶けて穴が開く病気です。

そのため、歯と関わりの持つ歯科医師が、子供たちの歯と口の健康を守るため、小さな子供のうちから食生活やかむ力についてのサポートを行っております。

親御さんたちも、子供たちに健康な食習慣を身につけさせることが役割です。一緒に子供たちの健康をサポートしましょう。

子どもの健康を支える食育の重要性

子どもの健康を支える食育の重要性

子供たちの健康な成長に欠かせないのが、食育です。食育は、健康的な食事習慣を身につけるだけでなく、心身のバランスの良い発達を促進します。子供たちは、食べることを通じて栄養を摂取し、成長します。そのため、適切な食育は、将来の健康と幸福に直結します。

もちろん食べるという行為には歯を使ってしっかりと噛むということも含まれます。

子供たちが健康的な食事習慣を身につけることで、以下のようなメリットがあります。

栄養バランスの確保

健康的な食事は、豊富な栄養素を提供し、子供たちの成長と発達をサポートします。バランスの取れた食事は、健康な体を維持し、免疫力を高めます。

疾病の予防

健康的な食生活は、慢性疾患や肥満、虫歯などの病気を予防します。良好な食習慣を身につけた子供たちは、将来的に健康な生活を送る可能性が高まります。

学習と成績の向上

栄養バランスの良い食事は、脳の機能をサポートし、学習能力や記憶力を向上させます。健康的な食事を摂取する子供たちは、学校での集中力が高まり、成績も向上する傾向があります。

以上のポイントからもわかるように、食育は子供たちの健康と将来に大きな影響を与えます。親や教育者は、子供たちに健康的な食習慣を身につけさせるために、積極的に食育に取り組むことが重要です。

小児歯科における食生活指導のポイント

小児歯科で学べる食生活指導のポイントですが、食育も含まれており大きく分けると以下の2つになります。

  1. よくかむとどうなるのか?
  2. よくかむにはどうすればいいのか?

よくかむことで唾液の分泌を促し、

  1. 歯の粘膜の汚れや菌を洗い流し、虫歯予防になる。
  2. 消化を助ける
  3. アレルギーや発がん性物質などを無害化させる

など、よくかむことで栄養が吸収できお子さまの体の成長を助け虫歯予防になります。

さらに虫歯がないことでよくかめるようになり、顔の筋肉が働き「よい顔」になっていくことが小児歯科で親子で学ぶ大きなポイントとなります。

保護者が知るべき食育の基礎知識

子どもの頃から適切な食育を受けることで、栄養バランスやマナーといった、食に関する基本的な知識と実践力を身に付けることができます。しかし、食育について具体的に説明できない人は保護者も多いのではないでしょうか。

専門学校などで学んでいない限り食育を学ぶ機会も少ないと思います。2005年に設定された法律「食育基本法」というものがあり、2015年に改訂され、食育推進業務は、内閣府から農林水産省に移管しています。

現代では、農林水産省だけではなく、文部科学省、厚生労働省も協力して、食育が推進されています。

親も子どもと一緒に食育を学ぶことにより、子どもの健康をサポート・脳の発達の強化・歯並びを良くするだけではなく以下のような様々なメリットもあることを知っておいてください。

  1. 健康的な暮らしができる
  2. 精神面が安定する
  3. 情緒が安定、協調性が身につく
  4. 学力・体力向上
  5. 食事マナーが身に付く

小児の虫歯予防:食生活と歯みがきの役割

小児の虫歯予防:食生活と歯みがきの役割

子供の健康な成長にとって、虫歯予防は非常に重要です。食生活と歯みがきは、虫歯の予防に欠かせない要素です。

まず、食生活についてですが、砂糖や甘いお菓子を過剰に摂取することは、虫歯の原因となります。そのため、親御さんは子供たちに健康な食習慣を身につけさせることが大切です。

栄養バランスの取れた食事を心がけ、特に砂糖が多く含まれるお菓子やジュースの摂取を控えることが重要です。

また、歯みがきも重要な役割を果たします。子供たちが歯みがきを怠ると、食べかすや砂糖が歯の表面に残り、虫歯の原因となります。親御さんは、子供たちに適切な歯みがきの方法を教え、毎日の歯みがきを習慣化することが必要です。子供向けの歯磨き粉や柔らかい歯ブラシを使い、丁寧に歯をみがきましょう。

食生活と歯みがきは、小児の虫歯予防において欠かせない要素です。親御さんは、子供たちに健康な食習慣と適切な歯みがきの習慣を身につけさせることで、虫歯のリスクを低減し、健康な笑顔を守ることができます。

食事と歯の健康:よくかむ力をつけるための食品選び

よくかむ力をつけるためには、「歯がどれだけ生えているのか」が噛む力に大きく影響します。

子どもの歯の生える時期とそしゃく機能

子どもの口の中を観察することが、幼児食を進めるにあたって重要なポイントです。

1歳頃
  • 上下の前歯が4本ずつ生え、前歯で食べ物を噛みとり、一口量の調整を覚えていく。

  • 奥歯はまだ生えず、歯茎のふくらみが出てくる程度のため、奥歯で噛む、すりつぶすものは上手に食べられない。
1歳過ぎ
  • 第一乳臼歯(最初の奥歯)が生え始める。
1歳6か月頃
  • 第一乳臼歯が上下で噛み合うようになる。第一乳臼歯は噛む面が小さいため、噛みつぶせてもすりつぶしはうまくできない。
2歳過ぎ
  • 第二乳臼歯が生え始める。
3歳頃
  • 奥歯での噛み合わせが安定し、こすり合わせてつぶすことができるようになり、大人の食事に近い食物の摂取が可能となる。

1~2歳児の食べにくい(処理しにくい)食品

次のような食品は1~2歳児にとって食べにくいため、調理時に注意が必要です。

弾力性の強いものかまぼこ、こんにゃく、いか、たこなど
※与える場合は切り方に注意する
皮が口に残るもの豆、トマトなど
※皮をむく
口の中でまとまりにくいものひき肉、ブロッコリーなど
※とろみをつける
ペラペラしたものわかめ、レタスなど
※加熱してきざむ
唾液を吸うものパン、ゆで卵、さつまいも
※水分を加える
どういった食材が、子どもの歯の成長・かむ回数を増やす工夫につながるのかを当院の食生活指導で学ぶことができます。

日常の歯みがき:小児歯科からのアドバイス

当院の小児歯科診療では、小さなお子さま向けに「歯磨き指導」も行っております。ご家庭でなかなかうまく教えられないなどという場合、歯科衛生士の指導のもと正しいはみがきの方法を学んでみてはいかがでしょうか。

おやつと間食の虫歯リスクと正しい取り扱い方

お子さまへむし歯の原因となる甘いもの(砂糖)の摂取指導はしていると思いますが、 体内での糖代謝にもマグネシウムはとくに必要とされています。

不足していると歯や骨からマグネシウムを取り出して使われるため、歯質を弱くしてしまう原因になります。 マグネシウムは経皮吸収できるので、にがりやエプソムソルト (硫酸マグネシウム) などを入浴剤代わりに使用し、 日ごろのマグネシウム不足を補うのもよいでしょう。

加工食品などに多く含まれている食品添加物(とくにリン酸塩)は、 体内でカルシウムやマグネシウムなどのミネラルとくっつき、 体外へ排泄させてしまいます。

現代の生活では、さまざまな食品に添加物が入っているため、添加物を排除するのはたいへん難しいことです。 できるだけ添加物の摂取を避けるとともに、ミネラルが豊富な食品を多く摂るよう心がけてもらいましょう。

院長

子どもをむし歯にさせないためのポイントは以下の5つです。

  • カルシウムだけではなく、 マグネシウムの摂取を意識する
  • 砂糖の摂取量だけではなく添加物にも気を配る
  • ビタミンDが豊富な食材や日光浴を勧める
  • 普段の水分摂取や子どもの緊張状態に気を配る
  • 腸内環境を整えることもう蝕予防に繋がる


歯科医が教えるむし歯予防の食生活改善法

う蝕とは、虫歯原因菌が作る酸によって、歯の硬い部分が溶けてしまう病気です。

小さなうちからむし歯ができてしまい歯を削って治療をするとなると、子どもは「歯医者=怖いところ」というイメージを持ってしまい、歯医者を嫌いになってしまいます。

これは子どもが悪いのではなく、小さなうちの食生活を見守る親の責任でもあるのです。小さなころに歯医者で痛い思いや怖い思いをしてしまうと、子どもが大きくなっていくにあたっても歯医者を敬遠してしまうことが起こってしまいます。

できるだけ小さなうちから歯を守ってむし歯になるのを予防することが重要となります。

歯の表面を覆っているエナメル質は、カルシウムとリン酸からできています。子供の歯のエナメル質はまだ成熟しておらず、虫歯になりやすいのです。

子供の丈夫な歯を作るためには、カルシウムだけでなく、マグネシウムも重要です。マグネシウムは、カルシウムが歯や骨に取り込まれるのを助けてくれます。また、カルシウムを吸収するためには、胃酸の働きが必要です。

胃酸を増やすためには、梅干しや酢の入った食べ物を取ると良いでしょう。そして、ビタミンDも大切です。ビタミンDが豊富な食材を食べることで、カルシウムが小腸でしっかりと吸収されます。

子供の健康な歯を守るためには、食事や栄養にも気を配る必要があります。カルシウムやマグネシウム、ビタミンDを含む食品をバランスよく摂取し、虫歯予防に努めましょう。

むし歯に強い子どもを育てるための食生活

歯が痛い、歯が欠けているような状態ではしっかりかもうとしても、かむことができません。一生自分の歯でかめることが理想です。

歯を磨いたり、おやつを気を付けることも重要ですが、食卓の飲み物にも注意が必要です。

小さな子どものうちに水やお茶などの飲み物を置いてしまうと、よく噛まずに食べ物をしっかりかまずに「流し食べ」をしてしまう可能性が大きくなります。

かむ回数を増やすために、かみごたえがあるものを用意しても流しこむ食事方法を覚えてしまうと消化不良を起こしてしまいます。

飲み物は食事の最初か最後に与え、30分以上の時間をかけ、急がせずゆっくり食べさせる食生活をこころがけてください。

小さなうちから歯の定期検診を受ける重要性

また、小さいうちから歯の定期検診を受けされるということも重要です。こちらの「なぜ予防歯科が大切なのか」のページも記載しておりますが、日本と欧米で歯の残存数が大きく違います。

歯の残存数の国別比較
出典:日本予防歯科学会

日本人の場合は今まで定期的なメンテナンスを受ける習慣が無かったことが大きな原因としてあげられます。

アメリカの場合は「FLOSS OR DIE(フロス オア ダイ)」というスローガンが、1998年にアメリカの歯周病学会で掲げられており、欧米でははみがき以外に、フロスをすることが一般常識となっています。

これまでの日本の歯科治療では「削って詰める」治療が一般的となっており、それが当たり前で入れ歯が避けられないという思い込みを持っているからです。

カルシウムとフッ素の効果的な摂取方法

歯の形成期にフッ化物が作用することで、むし歯に対して抵抗性の高い歯がつくられます。

市販されているフッ素入りの歯みがき剤・ジェル・スプレーの使用も効果的ですが、フッ素濃度が適量だとむし歯予防に有効となります。

用法を間違え過剰摂取をしてしまった場合、濃度が高くなると「斑状歯」といって歯の表面に白濁や白斑が生じてしまいますので注意が必要です。また局所応用でも、塗布や洗口に用いる溶液を間違って飲んでしまうと、急性中毒として悪心、嘔吐などの症状が出ることがあります。

当院では歯科衛生士がお子さまの大事な歯を定期的な検診でしっかりと守ります。

お子さまに鏡を持っていただき、自分の歯をみながら、はみがきの正しい方法、フッ素塗布などを行います。

お子さんの歯のメンテナンス、管理栄養士とともに食育を当院では同時に行うことが可能ですので、来院された際にはぜひご相談ください。また事前にお電話等でのお問い合わせも受付ております。

幼児期の食生活と歯の健康:歯科医の提言

最後になりますが、お子さんのすこやかな成長を見守るためには、乳幼児のころから歯の健康に気を配り、適切にケアすることがとても大切です。

特に子どものうちにしっかりとむし歯を予防するためには、正しい歯みがきのしかたを身につけるとともに、間食のとりかたを工夫し、定期歯科検診を受けることが大切です。

虫歯を予防するために重要なのは、この4つと覚えてください。

  • 歯につきにくいおやつを選び、時間を決めて与える
  • 定期歯科検診時に「フッ化物歯面塗布」を行う
  • 正しい歯みがき習慣を身につける
  • 保護者も一緒に定期歯科検診を受ける

ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

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